教養力就活

ライバルに3歩差をつける、就活(とキャリア)に役立つ教養っぽい話

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「外」から答えを持ってくる/ポアンカレ予想が語るイノベーションのヒント

世紀の難問、ポアンカレ予想。名前くらいは聞いたことがあるという人も多いと思います。フランスの数学者アンリ・ポアンカレが1904年に提唱した予想で、「単連結な3次元閉多様体は3次元球面に同相である」という、ちょっと頭の痛くなる定理。ポアンカレとし…

イノベーティブな「ムダ」/アリの生態にみる「ムダ」のポテンシャル

最近急に話題になっていますが、北海道大学の長谷川英祐准教授によれば、働きアリの2割は、実はほとんど働かず、しかもその2割の働かない「働きアリ」を隔離すると、今度は働いていたはずのアリから、また2割が働かなくなるといいます。2004年に発表されたシ…

ヒーローか、侵略者か/SF映画と帝国主義

1996年、『インデペンデンス・デイ』というハリウッド映画が大ヒットを記録し、アカデミー賞も受賞しました。突然巨大な宇宙船がやってきて、人類に攻撃を仕掛けてくるが、勇敢なアメリカ人によって世界が救われるという話。 実はこの映画、ハーバード・ジョ…

【発想の小ネタ】量子力学の凄さが分かる解説動画/訳が分からない事実を受け止めるトレーニング

www.youtube.com 2016年2月11日、世紀の大ニュースが世界を駆け巡りました。もうニュースでご存知の人も多いかもしれませんが、LIGO(レーザー干渉計重力波天文台)が、地球から約13億光年の彼方で、2つのブラックホールが互いに渦を巻くように回転して衝突…

【前ポストの解説篇】

【解説】 ※1つめの問題は小学生でも分かるようにπの代わりに□を使っています。 ※2つめは余弦定理を使っていますが、加法定理から攻める方法もあります。

知識よりも、知識を使いこなす力/伝説の東大入試が教えてくれる「理解」の大切さ

世間では「最も難しい」と言われることの多い、東大入試。しかし、「最も深い」と言った方が、実は正しい気がします。とりわけ、数学の問題の深さは、時に芸術的ですらあります。中でも2003年度理科(理系)前期入試の〔数学〕第6問は、「東大入試史上、最も…

とりあえず先に進む/相対性理論が教えてくれるクリエイティブな発想法

人類の物理学の常識を根本から変えてしまった、相対性理論(1905年の「特殊相対性理論」と1916年の「一般相対性理論」)。当時(というか結構前々からですが)、ニュートン物理学を基盤としたそれまでの物理学理論に色々矛盾が見つかり、世界中の物理学者た…

元締めモデルという戦略/遣唐使と電通の共通点

学校の歴史の授業で、誰でも一度は聞いたことがあろう、遣唐使貿易。894年に菅原道真によって正式に廃止されるまでの間、中国や、中国を通した世界の先進的な文物(美術品や思想、文化、社会制度などなど)を手に入れる意義があった、と教わっているかと思い…

「動物化」というエンターテイメント/文化人類学が語るビジネスチャンス

ジュワジュワと音を立ててながら、どぶりとタレの海にダイブしたるつくね。もっちりとした弾力を内側に秘めながら、カリッとした皮の上で肉汁が踊る鳥皮。それらをばくりと口にほうばって・・・。そんな焼き鳥の魅力は、いったいどこから来るのでしょう。そ…